遠藤みつ、という南相馬出身の女性が波町出身の愛澤宏と結婚してカリフォルニアに移民したのは明治年間のこと。直接的には双葉郡の政治運動家愛澤寧堅が、明治15年の当時の三島県令による福島事件で逮捕投獄される自由党大弾圧によって、息詰るような空気を打破すべく、海外移住に理想を賭けた若者の中に、愛澤の甥にあたる愛澤宏もいた。
日本の若者を海外に進出させるという力の中には、キリスト教活動家の一派もあった。
遠藤みつも、カリフォルニアの日本人キリスト教会につながるようになった。
みつの姉しげは、原町教会の初期会員で、嫁ぎ先の隣村の大甕村に、息子が結核に罹病してから夫剛男とともに私設の結核療養所北原聖療園を創立。
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