常磐線久の浜、岩沼中村間開通す

明治30年3月7日も民報に、
「〇中村通信(三月三日付)
△ 中村岩沼間の電信は工事落成全通致候国道は一の光彩を添へ如何にも国道らしく相成候鉄道事業は着々進行し目下停車場の工事に十時致候」という文が見える。
明治30年9月の民報には、
「〇久の浜汽車開通式  去る二十九日執行されたる久の浜鉄道開通式は非常の盛式にて緑門毬燈諸所に設けられ三十発の煙火は昼盛んに打揚けられ相撲等もありし為め近在より老少の人出実に夥く岡田運送店にては大なる汽車に節箱を積みたる花車を出し一層の盛況を添へたりといふ

○汽車の時間 一昨日は朝来汽車の時間に遅延を生じ上下各車共一時半余の相違を生じ迷惑せし旅客もおおかりしなるべし」とある。常磐線は久の浜までやってきていた。
「〇架橋工事決定 双葉郡泉田川なる常磐鉄道路の架橋工事は地元と会社との間に於て故障ありたる為め其運ひに至らさりしか一昨日に至り相 協議整ひ架橋することに決定したるよし」(明治30年10月5日)

 

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