「政経東北」二上英朗 論説集40
 ふくしま事件簿 地獄のロマンス

長らく5万人の人口の自治体のまま、10年に一度殺人事件が起きるという、まことに平和な町であった南相馬市。
しかも、事件の発生と同時に真犯人を市民がすべて知っている。話題が伝わる時点で一瞬でコロンボ警部になってしまう。
殺人事件の原因は「男女のもつれ」がストレートなので、男女関係を知らないと思っているのは当事者二人だけという状態。
男は女よりちょっと若いが、ふつうの夫婦形態の形成勝ではない。女がやや年上で、田んぼの中に捨てられていた、犬神家のようなありさまで事件が始まる。
あるいは、中年男女の不倫の恋路の結果、「あんな男、消えれてしまえばいい」と逢瀬ごとのつぶやく妖婦の独語に、身も溶けるような情熱でふくれあがった殺意によって、妄想が現実になってしまったという世界である。

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