1998年6月号
やせ細る小高町文化会館
小高町民文化会館建設に菅野町長汚職の後遺症
福島地裁での菅野小高町長の収賄事件の公判で、いみじくも検事は言った「5年間の収賄で総額22億円の税金をつまみ食いした」
「浮舟」文化会館の予算は十数億円だが、前町長がつまみ食いしたせいで、7億しか出ない、ということになった。ますますやせ細った。
財布を渡された反菅野・長岡雄幸町長は、食い荒らされた小高町の財政に、激怒するのもあたりまえだ。
出直し町長選挙で菅野の後継を名乗って出馬して敗れたのは佐々木清明である。
次の町長選挙では、なんと「みそぎは済んだ」とばかりに、菅野弘氏が出てきた。
かえすがえすも、小高という土地の、反省のなき土地柄かな。また佐々木氏が後押しした。
さすがに、役場あがりの江井績氏が当選し、平成の合併で南相馬市に吸収合併された。
それから10年目の2001年3月11日に、大きな懸案を抱えたまま、強制的に避難を命じられ、小高町から住民はゼロになったのである。
万事が南相馬市、とはいえ原町の旧役場ですべてが決まる。その一室で、秘密会が解されて、あきれた。
避難解除をめざして若手の復興グループとは反対に、要するに拙速に反対して「まず汚染の除染を。補償を」ということらしいが、要するに意見の集約は元町長の江井さんと町長候補の佐々木清明さんだ。
なにごとも、きれいさっぱりと解決されることなく、積み残し積み残して、小高は「福島第三原発」を早く作れ、と要求してきた。そのあたりから、はっきり決めたらいいんでないべか。
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