無所属現職の渡辺敏市長に、前副議長神谷かね二氏、前市議門馬直孝氏が挑んだ。
渡辺氏は当時八十歳で戦後初の民選町長として二期を務め、昭和二十九年に原町が周辺村との合併をすすめたが、初の市制下での市長選で落選。二度目の市長選挙で雪辱を果たして市長に就任。しかしその後、山田貢氏と市長の椅子を争って敗れ、山田市政三期を雌伏し、山田氏引退の後再び市長に返り咲いたという波乱万丈の人生を歩んだ人物。

その一生を地方自治とともに歩んできた経歴は原町市の戦後そのものを物語る。

門馬市長の三選出馬が打ち出されたのは平成元年。後援会総会の席上。
前日の九日は同窓会長をつとめる県立原町高校の創立五十周年の晴れの式典挙行の日であった。

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