2014年は「消えた花嫁」のストーリーが、原町を渦中に沸き立たせました。
福島県は、子供や女性が行方不明になる地方である。
幼女が消え、中年女性が不審死を遂げ、女子高生がつかまらない。そこに、原町の妙齢のうら若い女性が3か月後に結婚式を控えて増山さんという歯科技工士が行方不明になった。
しかも、彼女のマイカーが、県立体育館の駐車場に駐車したまま、遺留品は車内にどっさり残されていた。
ところが、原町警察署の捜査では、容疑者の名前さえ名前が上がらない。
刑事事件の調査捜索能力の無さが極端に低い、といわざるをえない。
田舎の新聞は、マイねん、事件の発生の時期がめぐってくると、新聞に載り、政経東北の社長は、ぼくに記事を書け、という。しかし、面白く書くのは可能だが、雑誌が売れてもボーナスは出ない。自分の故郷のスキャンダルを売り物にはしたくない。
そうこうしているうちに、2011年3月11日がやってきた。
膨大な数の行方不明者が、津波に流されてしまって、まだ発見されていない。
ぼくは2014年にどこかに埋められてしまった増山さんが、警察や自衛隊などの行方府、姪者捜索でみつかくことを祈っていた。
こんなに大量の人員が行方不明者の創作に駆り出された機械はほかになかったからだ。
すぐに、若い女性尾市が見つかった。
ところが、大津波の直前に、男女の痴情のもつれで殺された女子高生が、ついさいきん、行方不明になり、犯人が自殺した。
その女性であった。
けっきょく増山さんは、いまだに見つかってはいない。
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