97　昭和７年４月野馬追祭に馬券の制度

野馬追祭に馬券の制度
相馬双葉組合の新計画
十五日認可を申請
相馬郡原ノ町雲雀ケ原に毎年催される野馬追ひ祭は相馬郡及び双葉郡産馬畜産組合連合の主催年中行事として広く全国的にまで是を一層盛典ならしめる一方産馬改良の目的達成を有意義化す意味から従来の競馬場設備に大改善を加へ延々長さ千二百米突、幅二十八米突の馬場に改めた、而して本年の春季開催日は来る五月三、四の両日野馬追ひ当日を期して行ふことに決定したが、尚ほ本年より先着馬に対し
投票施行を実施することになり十五日県に認可を申請して来たので、直に川淵知事より農林省畜産局長に認可の申請が移牒したが、認可される場合に於ては郡山開成山の春秋二期競馬と対立して従来の野馬追ひ競馬としての名物上更にしんにうを掛けた賑はひを呈すこととなるであらうと期待されてゐる
昭和７年４月16日民報