フランシスコ会宣教師フライ・ルイス・ソテロ、黒人の鼓手を帯同して陸路、江戸を出立して、白河の関を越えてから会津若松に入り、米沢を経由して陽暦11月8日の火曜日・陰暦10月4日に仙台に到着し、陽暦11月10日の木曜日・陰暦10月6日に青葉城に伊達政宗を訪ねている。そして、政宗の配慮のもと、「(沿岸)航海のための食料や馬、船の必要な物」が与えられ、さらに「同伴する奉行二人と護衛の武士」をつけてもらい、陽暦11月16日の水曜日・陰暦10月12日に塩釜を出港し、沿岸を北上する形で測量を実施する。なお、仙台藩から舟2艘を出してもらっていたことが後で見るようにわかるが、いわゆる黒船、すなわちイスパニア船が測量船として重要な役割を果たしている。(この黒船は江戸から塩釜あたりに回航したものらしい)。航海士ロレンソ・バスケス、記録係アロンソ・ガスケスが乗船していた。

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