昭和5年7月3日民報
土木委員推薦で 原町町会一波瀾 理事者の失態攻撃急
終に撤回して閉会

昭和5年9月11日民報
原町議の開墾計画 原町百三十町歩 木幡徳松
原町に繭市場 設置運動起る 繭市場が無いため取引上非常な不便 売価が鹿島小高中村に流れて二割安い

昭和5年民報
原町外四か村の無料診療所開設 愈々来月一日より
原町外四か村の無料診療所は愈々来る十一月一日より開始することとなった場所は本町佐藤貫良氏宅で主任医師は大学病院熊谷内科より優秀なる医学士を特派することになってゐる、尚ほ同診療所に対し多額の寄付を決定したるは同町の門馬直記、松永七之助、松本孫市、佐藤信成、今村源八、石川保次郎、志賀嘉吉、松永邦義、廣橋連城の諸氏である

11月5日民報
原町実費診療所 開所早々大繁昌 看護婦さん昼食の暇もない 患者数日々四五十人
主任医は仙台だ医学病院熊谷内科の逸材医学士林正七氏薬剤士は町会議員で元陸軍二等薬剤官たる佐藤貫良氏がこれに当り石川、佐藤儀平の両町会議員が受付やら取次をやる患者は日々四十名乃至五十名診察開始時間を待ち兼ねて早朝から詰めかけるお医者さんも看護婦もお弁当を食べる暇さへ無いといふ盛況を呈してゐる

12月7日民報
人出の割には売上は頗る渺い 原町秋市と生産品展 七日まで続開の予定
相馬郡原町秋市は四日より開始されたが極端なる不景気のため人出の割合に売上は至って渺く初日には一文の売り上無き商人すらあったといふ一方原町主催生産品展覧会は公会堂で行はれ町内幾多の生産品の陳列されてゐるが何と云っても中堅をなすものは檜家具で一段の光彩を放ってゐる目に付くものには牛来勘次君出品の蛇やガマの細工品、竹細工、木地類、藤蔓下駄表等将来有望と見られるもの

 

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