明治31年2月2日福島新聞
● 小高同盟倶楽部発会式 相馬地方東北同盟派の人々は今回小高郷三十一大字を一団とし標題の如き倶楽部となし去廿六日発会式を行ひたり発起人は鈴木重郎治其他の諸氏にして当日午前十時より小高町小松楼に開会したるに積雪二尺余通路の困難一方ならざるにも拘らず続々来会者ありて果ては式場の狭隘を感ずるに至れり斯て先つ年長者なる大曲隆昌氏を推して座長となし鈴木高野両氏説明者として仙波種徳氏書記として各其席に着き鈴木氏起て同盟倶楽部の趣旨本領を説き且つ設立の止む可からざるを論じたるに満場一人の異議あらず大拍手を以て賛同の意を表し之れより会則二十余条を議定し役員の選挙を行ひたるに本部部長に鈴木重郎治副部長に高野勤次郎常任幹事に大曲藤八郎遠藤清松の諸氏当選尚ほ各大字に幹事一命づつを置き此後の運動方針に付種々の協議等をなし万歳を三唱して式全く終はり更に懇親の宴を開きたるに正常諸氏の演説ありて各自胸襟を披き痛飲満酌今後の運動に於ける大決心を盟ひて散会せり
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