偉烈偲ぶ 神鷲、中野少尉
 上海在住県人が遺族へ一千円
上海福島県人会は去る四日上海神社外苑に於て本県の生んだ神風特攻隊中野磐雄少尉の慰霊祭を挙行し芳賀曹長、森徳治海軍少将、菊地豊吉海軍中佐以下全会員五百余名参列し中野少尉の忠烈を偲び在県人の総決起を誓ひ遺族に弔慰金一千円を贈ることになり十四日県兵事厚生課に当日の祭場写真と共に届けられたので近く課員が中村町に赴き遺族に伝達する
知事中野家弔問 石井知事は十四日相馬郡原町に出張、本県の生んだ神鷲神風特務少尉の生家原町南新田の中野松太郎宅を訪れ親しく弔問した、なほ石井知事は中野家訪問の途次同町西原なる二宮尊徳先生の孫尊親翁の住せる報徳殿をも訪れ宝物尊徳先生夫人の調度品、富田高慶先生の遺品、並に大槻磐水、佐藤精明先生等相馬の生んだ偉人傑士の書簡巻物等観覧した
12月15日民報

ヨイコの贈りもの
相馬郡鹿島町国民学校児童は沢庵用に使った大根の葉を持寄り百五十余貫に達したので之を当座の漬物用として石城地方の父兄方に送付感謝されてゐる

街から 村から
 △原町商業学校は本年度より興業学校となり、目下諸般の施備を急ぎつつあるが、今回愈々第二校舎を改築することとし工費十二万五千円を以て近く着工の予定

 12月15日民報

生まれる神風滑空機
   中野少尉厳父が相中へ寄附
勲 しく青史を飾る神風特攻隊敷島隊の一員として散華した神鷲の遺族が母校の航空研究に寄せる熱意で滑空機が生れるーー相馬郡原町南新田出身の故中野磐雄少尉の厳父松太郎さんは後に続く特攻隊要請のため使はれたいとこの程故少尉の母校相馬中学校に航空研究費五百円を寄附されたので同校では早速滑空機購入資金とし少尉の勲を継ぐ荒鷲を育てる事になった
 12月29日民報

防空特攻隊”原町に生まる
原町警察署では本県下に敵機の姿を見愈々緊迫化せる時局に鑑み防空の完璧を期すべく廿四日午前九時管内各町内会長、町村役場防空担当者、警防団幹部、工場、学校の特殊防護団幹部を招集して防空特攻隊を組織したこの防空特攻隊の幹部は左腕に日の丸を赤く描き両側に「決死」の二字を書き「特別攻撃隊原町警察署」と上下に記した白布を巻いたもので恰も航空関係工場の「神風」鉢巻に擬したものであるが万一敵機が来襲しても焼夷弾位は直に揉み消すと意気込んでゐる
 12月29日民報

郡山ニュース映画
郡山文化協会主催の今月のニュース映画界は三十日午後四時郡山映画激情で開催する、尚名画「かくして神風は吹く」の会員随意鑑賞を一月四日から十日まで郡山映画劇場で行ふ

12月29日民報

Total Page Visits: 18 - Today Page Visits: 0