相馬の制木 相馬藩 制木は、杉・ 樅・松・桐・槻・弱檜(ひば)・樫・桂・漆の11種である。ただし、居久根についてはこのほかに楠・ 木象・桜・姫松の4種を加えて15種とした。

白河・棚倉の両藩では欅を重要視して、伐採にはその事由を詳しくのべさせ、竹林奉行が家老に伺って許可とし、また、杉・松・檜を伐採したときには、その跡地には苗木数本を代植させた。

山林の種類と管理
相馬藩 部一植山;藩有の未立木地を選んで部 一植を出願するときは、植林後にその一部を土地立木とも植栽者に下付することを定めた山林。
預かり山;御林のうち。地元民へ保護を委託し、雑木や藩用に供し 難い悪木を下付して貰う山林。 P35
浜通り各藩
潮除林;海岸の暴風・防潮林で禁伐採。

財政が次第に悪化し、宝暦10(1760)年6千両も借金しその利払いに苦しんだ。3年後に日光御手伝い普請金3千800両は一層財政を圧迫した。文化13(1816)年に開墾奨励、用水施設の修復、新百姓の取立てなどによる農民の定着を図り、また、倹約による藩の再建策を講じた。
殖産興業としては、塩の専売、貸付馬による産馬奨励、杉・桧・松・大槻・桐・漆などの苗圃設備、成木林の使用制限と販売を実施した。
弘化2(1845)年より二宮尊徳の農村復興策いわゆる「二宮仕法」を実施し、開墾面積や産米の増加など具体的な成果をあげた。 P28
福島県農業史

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