昭和19年九月二十一日毎日新聞 福島版
東京から感謝の鉛筆
原町に集団疎開の豊島区第四国民学校学童東京奉仕会では地元学童等に鉛筆六千四百本を送り仲よしになつて頂きたいとの依頼状を送つて来た、また原町附近の書く国民学校では疎開学童後援会をつくり季節々々の野菜や果物を疎開児童に贈ることを申合せて仲よしぶりを発揮
嬉しい数々の贈物
◇棚倉署では棚倉町、常豊、石井、高城三村の目黒区中目黒、田通両校疎開児童に通学用として特使寄附により棚倉町鈴信下駄工場で製作、婦人会の奉仕の鼻緒をすげた下駄一足づゝを贈る
◇会津農林学校は河沼郡第八峠村船松地内二町歩を開墾したが坂下町と協力し疎開児童専用の蔬菜園とする
◇石城郡農業会支部では平市、石城郡下の疎開学童の一人五百匁以上合計千二百貫の梨を特配、十五日内郷町を皮切りに配給を開始
◇南会津檜澤國国民学校で丹精こめて収穫した見事な南瓜五十貫を田島町へ疎開した目黒区管刈国民学校児童に寄贈
◇大沼郡高田町外七ケ町村の国民学校長が幹事なり原田町長を会長とする疎開児童後援会が結成された
地元の児童にお礼
中村町にゐる豊島区長崎第五国民学校の父兄会では廿五、六両日長崎第五奉仕会長木水鍋吉氏ほか八名の町内会長らが来町、学校及び宿舎を視察の上地元第一、二両校学童に仲よしのお礼として鉛筆五千本を寄贈した(9月29日毎日新聞)
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