昭和１９年１０月２９日　毎日新聞　

集団疎開児童をめぐる世相

疎開児童に小麦粉を特配

集団疎開学童に小麦粉が特配される、一人四百グラムづつ来月五日ごろから適宜発想されるから十日ごろには現地に到着する筈（毎日新聞・昭和１９年１０月２９日）

原町長選挙　あす町会召集　１０月２９日
原町後任町長は見解議長太田秋之助氏の固辞により結局三十日正式町長選挙会を開くが前町長堀川一正、現助役大浦清治氏等が噂にのぼつてゐる

銀塊献納でご奉公　１０月２９日
中村町向町大工職丸山宇七さん（五七）は自分の家からは一人の兵隊も出征してゐないのを残念がり廿六日銀塊や古銀通貨その他数点を相馬地方事務所に献納寄託した

塩田起工式
あす新沼浦で
相馬塩業株式会社の塩田工事起工式は廿二日中村町新沼浦の現地で行なはれる、この日衆議院副議長内ケ崎作三郎、甲子一民、川崎末五郎氏等も臨席、終つて中村第一国民学校で時局講演会を開き夜は中村座で帝都有名演芸団の公演がある

中村授産所竣工

鮭の闇流れ
原町署で数日前から同町新田川の鯉漁業組合幹部等を取調べてゐるが、これは同川から獲れる鮭を某軍需工場に闇売りした嫌疑