帝都を出発する豊島区の集団疎開の学童たち
様
2015年3月25日
拝啓
春分をすぎて、めっきり春めいてまいりました。
先だっては、お電話でのご挨拶で、いろいろとご教示ありがとうございました。
さて、24日の電話にて、申し上げました「原町空襲の記録」のコピーを郵送いたします。
1987年夏におこなわれました豊島区郷土資料館での「さやうなら帝都 勝つ日まで」の図録の表紙を飾る伏見さまの絵は、昭和19年から20年にかけての南相馬市(旧小高・原町・鹿島の各町)および相馬市における東京都下長崎第四・第五国民学校の帝都児童の疎開状況を物語る歴史的象徴的なイメージだと思量いたします。また当時の日記、作文、ご両親らとの交換お手紙など、貴重な地域資料でもあります。
今夏、南相馬市内において、終戦70年を記念する特別展示において、ぜひとも貸与賜り、多くの市民に、平和の大切さを訴えたいと存じますので、ご考慮ください。
また展示の機会に、南相馬市を訪問していただけるとの御意志もうかがい、頼もしく今から待望いたしております。ぜひ、座談会のような席も設定すべく有志に計らって企画させていただきます。
とりあえず直接的な参考資料として、雑誌に掲載させていただいた終戦50年のときの、学童疎開に言及した記事の抜き刷りをお送りいたしますので、ご査収ください。
また、展示会の企画と稟議に提出する事前資料とさせていただきたく、お手元の日記の昭和20年の2月16日の原町初空襲に言及したページの、コピー(コンビニ店のコピーで可)を、郵送して頂きたく、お願い申し上げます。
末筆ながら、伏見さまの益々のご健勝とご清祥を祈念いたします。
敬具
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