○千年以前の観世音を掘出す
相馬郡真野村の工夫新町某が使役しつつある幸三郎とやら称するもの去る十一日の午後四時頃同場門下手といふ所にて日本鉄道の工事中千年以前のものとも思はしき観世音一個を掘出し金か銀かと研究中のよしなりといふ
○妙見神社の繁栄  征清の役以来相馬郡小高村の同社にては本県各郡はもちろん遠く茨城県其の他の地方より続々参詣人蝟集し神官佐藤政武氏は昼夜詰め切りにて社務に鞅掌し寸暇なき程なき程なりしと云ふ故に本年七月の野馬追祭典には各地方より御礼参りも平年に数倍すべく其翌日は煙火の打揚げ其外種々の観物ある由なれば定めし賑ふとなるべし
明治29年5月30日民報