本日、二本松で被災仮設の浪江町民の「集まっ会」に参加し、懇談会で被災者の体験談を聞いてきました。同じテーブルで3人の話を聞いた。
1、犬も目を赤くして涙を流すこと
原発事故で避難を命令されて、ペットの犬を置いて逃げてきた。一ヶ月目に、自宅帰宅を許可されて、高い放射能が理由で一時間だけ許されてわずかな品物を取りに行ったが、どこかに逃げてしまったとばかり思っていた愛犬が、自宅で待っていた。「犬も目を真っ赤にして涙を流すことを初めて知った。大きなドッグフードを置いて、別れるときになって、バックミラーに、追いかけて来る姿を見ながら、避難所ではペットを飼えないので置いてゆく自分非情さに心ひきさける思いだった」という男性Aさん。いままで一軒家で暮らしていたのに、アパート暮らしは気を使う。
2、助かった愛犬との別れ。
緊急避難の後に、動物愛護NPOに拾われていた愛犬をインターネットで探していて発見し、引き取りに行ったら、すでに新しい引き取り手に飼われていることを知ったケースもある。連絡先を教えてくれと申し出たら、出来ないと言われて自分の新住所を置いてきたが、愛犬に申し訳ない。猫は仮設住宅に連れてきたが、近所迷惑になるので檻で飼っている。
3、九死に一生
津波に遭って、波立薬師の浜辺で車ごと呑まれて二転三転して山際まで打ち寄せられた。前後をトラックに挟まれて動けなかったが、その重さのおかげで、引き波に持ってゆかれずに済んだ。大きな家が目の前を流されてゆくのを目撃した。必死で助けを求めて脱出し、夜中の12時過ぎにやっと帰宅できた。「生きているのが今でも信じられない。」と女性Cさん。
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