大震災と原発事故を乗り越えて(平成23年~/2011~)

平成23年3月11日の東日本大震災は、福島、宮城、岩手を中心とした東日本全体に甚大な被害をもたらしました。福島県では、東京電力福島第一原子力発電所の事故のため、双葉郡の市町村の住民は避難を余儀なくされ、浪江町21,542人の町民は全国に散り散りになってしまいました。現在でも全域に避難指示が継続するなか、ふるさとを守り、将来の帰町を実現するため、町の復旧・復興を進めています。多くの段階を経るこれらの作業は、時間はかかりますが着実に前進しています。同時に、ふるさとを離れて暮らす町民の生活支援も強化しています。
平成23年 2011 3月 東日本大震災および福島第一原子力発電所事故により全町避難を余儀なくされる
4月 町の全域が警戒区域および計画的避難区域に指定
9月 仮設診療所を安達運動場仮設住宅内に開設
10月 浪江町復興検討委員会・町民懇談会を開催
11月 「復興に関する町民アンケート」を実施(第1回)
平成24年 2012 1月 「復興に関する子ども向けアンケート」を実施
3月 第1回「なみえ復興の集い」を開催
4月 浪江町復興ビジョンを策定
6月 「復興に関する町民アンケート」を実施(第2回)
10月 浪江町復興計画【第一次】を策定、住民説明会を開催
10月 浪江町役場二本松事務所が完成
11月 特別地域内除染計画(浪江町)が公表
平成25年 2013 1月 平成24年度浪江町住民意向調査を実施
4月 警戒区域等を見直し、「避難指示解除準備区域」「居住制限区域」「帰還困難区域」の3区域に再編、
帰還困難区域を除いて日中の立ち入りが可能に
4月 役場機能の一部を、浪江町内の本庁舎へ移転
5月 仮設診療所を役場本庁舎内に開設
6月 原子力損害賠償紛争解決センターに申立て
7月 町内で初の営業再開(日化ボード(株)、(株)叶屋)
8月 平成25年度浪江町住民意向調査を実施
10月 町内の帰還困難区域でモデル除染が開始
11月 町内の避難指示解除準備区域と居住制限区域で本格除染が開始
平成26年 2014 3月 浪江町復興まちづくり計画を策定
4月 福島県営の復興公営住宅の第一期募集が開始
4月 警察と消防が町内に常駐開始
5月 水稲実証栽培を開始、町内で4年ぶりの田植え
5月~ 浪江町復興支援員の配置を全国10拠点に増強
8月 平成26年度浪江町住民意向調査を実施
8月 避難指示区域初の小売店、ローソン浪江町役場前店オープン
10月 実証栽培生産米の収穫で町内で4年ぶりの稲刈り、生産米を環境省などへ寄贈
12月 町民による「浪江町防犯見守り隊」が発足
平成27年 2015 2月 希望する町民世帯へタブレット端末を配布
3月 常磐自動車道の浪江~富岡間が開通、全線がつながる
6月 除染廃棄物の仮置場(津島中学校)からの試験搬出開始
6月 海岸復旧工事が着工
7月 災害廃棄物の仮設焼却施設が稼働開始(棚塩地区)
7月 酒田地区で上水道の通水を再開
9月 平成27年度浪江町住民意向調査を実施
9月 「避難指示解除に関する検証委員会」が発足、検証を開始
11月 浪江産の米を震災後初めて販売(全量全袋検査を実施、安全性確認済み)
平成28年 2016 2月 県道49号(原浪トンネル)・50号(葛尾村との境)の通行規制が緩和
3月 「避難指示解除に関する検証委員会」が報告書を町へ提出

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