1、 入植
 昭和20年8月大東亜戦争の終結により、国内外で被災・職・地住を失い食糧物資が極めて欠乏、社会まことに不安情況であった。時あたかも民生安定上また緊急食糧自給対策として、国内開拓事業が国の重要施策として採り上げられた。
 これに即応して戦災者。外地引揚者及び次三男が当地津島地区の国有林の山野を求め、新農家の創建の夢をたくし、続々380余戸が入植した。当時、津島役場はその受け入れ事務と対応に忙殺された。
 昭和21年石井登村長が組織を提唱され、津島村開拓団(石井登団長)を結成。企画庶務は末永享持薬、会計は紺野政郎収入役が当たられ、国有地対策・資金・補助の受け入れ・物資の受配に活動を続けた。
 また各団地(17団地)には帰農組合を節膣、昭和22年に開拓農事実行組合に改組し、初期対応に注力した。仮小屋を建てて隣同志相扶け、困難を克服しながら山野を昼夜別なく連日開墾に当たった。
 
2、 開拓農協の組織
 昭和23年初め、開拓行政及び経済の運営の必要上から設立の機運に伴い、
 昭和23年7月29日 設立発起人会(代表長山政行)
 〃    8月15日 準備会及び定款作成委員会を開催
 〃    9月26日 創立総会
 〃   10月1日  県より認可され、10月12日法人として登記出発した。
◎ …………津島村役場
創立当時執行体制
 理事 大塚仙吉(組合長)外16名
 監事 矢吹桝次外2名
 参事 遠藤胤正
 書記 佐久間意佐次
◎ 創立当時の入植及び土地関係
入植者 356戸 増反者81戸 計437戸
所属替済 672町 予定地299町 計971町
◎ 上部団体
福島県開拓農業協同連合会(吾妻千代吉会長)
福島県開拓者連盟(凌時正委員長)

福島県開拓協会 (小森健治副会長)
福島県開拓自興会(常松粂治会長)
常に行政機関と上部団体の始動援助を受けた。
◎ 昭和25年7月1日 松木山(地主紺野信一氏)
事務所・加工場を新築、役場より移転一切の事務処理に当たる。
後年 倉庫・牛乳集配所を新築。
◎ 昭和55年1月23日 開拓農協に使命達成
財務処理をなし(組合長氏家政幸)解散

◎ 創立以来の役職員
組合長 大塚仙吉 氏家政幸
副組合長 長山正行 馬場栄 梅田正夫 氏家吉巳 小林正 大関留吉
理事(長期間)

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