三瓶宝次の立場 平成24年
浪江町の市街地においては、倒壊した住宅が道路の各所に横たわり、水道、下水道は壊滅的な被害を受け、インフラの復旧も手付かず、海岸線は津波で家が流され、津波の犠牲者の数は百八十人お超えております。山間部の野鵜地は荒れ放題。地域の復旧には多年の年月が必要となります。
一方、住民は一日も早くふる里に戻りたい、わふぁやで生活したいと願うのは当然であります。戻って生活できる場所になるのか・……など。
先の見えない状況が続いております。
現在の避難生活にも限界があります。今回、放射線量により新たな区画線引きを国は示すとしているが、これま未だ示されておらず、自宅への出入りは自由に出来ずの状態にあります。
こんな状況の中で多く野町民から、先の見える方向性を示してくれとの声が、日々増大しております。
現在まで町行政機関も議会も、住民の立場に立って、東電に対し国に対し様々な要求を求めて来ました。住民の生活再建、補償賠償、被災者の健康問題、地域コムミニュテイの確保、集団での移転先の確保等々。しかし、東電、国は我々に納得出来る条件を満たしておらず、住民の立場に立った姿勢ではなく、問題を先送りしております。
こんな状況の中、高齢者、病弱者の方々などは悪循環の中、体調をくずし、命を短くしている人人が多く出て来ておりますし、また、先の見えない事への失望から無理に命を絶ってしまう人が多く出て来ております。
何としてでも、一日も早く住民が元の生活に、安定した暮らしに、また家族そろって生活できる環境に戻さなければならない。
この思いを基本に据えて、日夜努力しているところであります、
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