「DASH村」への思い
 三瓶さんには、もうひとつ津島再生にかける思いがあります。
 日本テレビ系番組「ザ! 鉄腕! DASH!」の人気コーナー「DASH村」は、実は浪江町津島にあり、三瓶さんが土地を提供したと明かします。津島地区の人が農村生活を指導する裏方として働いたといいます。
 {DASH村}は、原発事故をきっかけに撮影できずに事実上の閉鎖状態です。いまでもTOKIO(トキオ)のメンバーと交流があると三瓶さん。
 あれから5年。いまは、三瓶さんが管理して、いつでも撮影できるように草刈りをしているといいます。
 「ゆくゆくは土地を公的な管理に移して津島の一大観光地にしようと思っていました。原発事故が起きてダメになりましたが、トキオのメンバーと一緒に津島の再生とDASH村の再生をいっしょにやりたい」
 「求める会」の会員は、いろんな思いをもって参加しています。
 材木商と小売りをやっていた「瀬賀商店」の店主、瀬賀範眞さん。病弱だった母親を二本松市内の仮設住宅でみとりました。
 「2人の無念を晴らしたい。国と東電は生業の林業とふるさとを返せと叫びたい。国にたいして森林除染を早くしろ、津島の生活圏を除染しろといいたい」

しんぶん赤旗 浪江町のいま 全町民避難指示5年 2016年3月11日号

3年前の7月に、福島市しのぶ台の団地の住宅を借り上げて住んでいた三瓶さんから電話があって町議会の選挙が終わって、ようやくインタビューの時間がとれたというので、10分くらいですぐ出向いた。
選挙で仮設住宅を廻ると、町長はテレビに出るが、町議は何をやってるのかと詰問される。津島選出のわたしは最初の二週間の混乱の時、1万の被災者を迎えて自分だけ逃げる状態でなく、それ以後ずっとかけづり廻って来た。
それを本にしたい、と言った。
あれから3年たって、本作りを請負った人物が高齢とチカラ不足で力尽き、あのとき心配したことが現実になっていた。
そのご、集団訴訟で津島住民の、知らされなかった被曝の賠償を問題化し、みずから訴訟の代表になった。

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