原発被害実態把握へ 浪江津島住民と懇談 自民特命委
 自民党原発事故被害特命委員会は24日、福島市で、浪江町津島地区の住民と懇談会を開き、額賀福志郎委員長と梶山弘志委員が、計画的避難区域となり避難を余儀なくされた住民の意見、要望を聞いた。同地区の現地視察も行い、放射線量を調査しながら、原子力災害の実態把握に努めた。
 県から東京電力福島第一原発事故のこれまでの経緯と、同地区の民家の土壌や水の放射性物質調査結果が説明された。これらを踏まえ、住民が意見や要望を訴えた。
 畜産業の三瓶専次郎さん(63)は、原発事故直後に地元消防団員らが昼夜を問わず屋外で活動した事例を挙げ「津島の住民は被曝しているが、直ちに影響がないという。人の命はどうでもいいのか。政治家は政権争いばかりでなく、国民のためしっかりと取り組んでほしい」と述べ、徹底的な除染を求めた。額賀委員長は「町民が戻っても安心して生活できるよう東電と国が責任を持って除染をやり遂げる。政府に復興のための予算をつけさせ、しっかり対応させてもらう」と答えた。

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