2013・2.23 土 AM10:00~12:00
相馬市大野台 大野台仮設住宅 集会所
浪江町大野台仮設住宅自治会 浪江相双会合同報告会

Q        いつまで仮設暮らしが続くのか? 町はどう対応しているのか? 二本松の役場から離れているし、さっぱり行政が見えない。
A        平成25年4月1日~新たな区域再編により賠償基準が出て来て、住民感情からしたら隣との差が出たということになり問題化している。しかし、前払いになり、ある程度の今後5年分~6年分の賠償基準にはなる。
Q        帰宅困難地区の者です。今までは、帰還準備だった。立ち入りも比較的楽にしていたが、出入りが今度から不自由になり打弁です。
A        一時立ち入りよりも健康被害が心配で、高線量の被曝で具合悪くしないでほしい。町では、電話で立ち入り許可申請できる体制になり便宜図る予定。
Q        町のアンケート、返らない人が30%から40%になり、この結果をどう思うか? 
A        帰りたい気持ちは十分持っているが、安心安全に暮らしていける町ではない。今、現状から妥当な回答率。ただ、高齢者の方々は諦められない望郷の念でいるし、町・ふるさとを見捨てる訳にはいかない。
Q        国が除染して住民を帰還させると言う。一方的な姿勢に不信感を抱く。議員はどう思うのか?
A        20年~30年帰還できない地域がある以上、国がすべての補償を我々住民にすべきもの。生活再建の方策を早く打ち出して、安心して住民が集団での「仮の町」移転が可能ならすべきで、とにかく遅い。住宅対策もこれから数が不足していくだろう。
帰宅困難区域で私が大変懸念しているのは、人間が住まなくなる地域が出てきてしまうということ。
チェルノブイリも何年もかかり、今なお30キロ立ち入り制限で、村の消滅を見てきた。廃屋の風景も見て来た。そうなりたくない気持ちでいっぱいであr。基準が二本とロシアでは4倍も高い。なお高い高線量の所に帰還できるはずもないし、健康被害を十分考えてくれていない。
Q        町の打ち出した復興ビジョンは、町民だれも読まない。本当に町民の目線に立ったものなのか?
A        何が大切なのか? 大切なのは、とにかく人間が動くこと。人間が町民が少しでもいいから目印を立てて動き復興してゆかねば、町の再生や人間の住んでいた所として再生していかないし、除染してでも取り戻したい町があるし、未来の子供たちに引き継がなくてはならない。みなさんの要望があれば。このような機会にどんどん意見を、特に主婦の奥さん方の意見を聞かせて下さい。
Q        被害賠償はどうなるのか? これからはどう補償されるのか?
A        基本的な損害賠償の考え方として原発避難での精神的苦痛により、これは対象者全員がすべて請求できることになる。
ただ、これが問題。財物に関してはそれぞれの問題なので、個別に対応ということになる。根本的にどうなるのか? 原発避難は長期化すると思われる。
Q        すべてが奪われ、避難も長くなり、この先不安。家族がバラバラで淋しい。帰る日が来ても、おそらくは一人では変えることも出来ない。
A        ますます年をとります。私にも時間がありません。しかし原発災害は長期に渡る放射能との闘いです。すべてを奪われて避難しているのも事実。ただ生き残った者の務め。まるまる元に戻らないのも現実だから、元気で生きてゆく。お互いが支えてゆくことで、これからの町民の方々との生活再建の道を歩むことになりそうです。(談笑)
Q        復興予算、本当に町のために使われるのか?
A        町が復興ビジョンを早く作り目標を示さないと、復興資金(予算)も入らない。大学教授等100人体制で取り掛かり、50~70億の予算を見て居るが、これからである。議会でもおおいに議論し、提案してゆく所存である。

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