チェルノブイリ調査報告会 記録
報告者 浪江町議会議員 三瓶宝次
「チェルノブイリから学ぶ」
2011.3.11 この日を絶対に忘れることはできない。東日本大震災が起こり、さらなる福島第一原子力発電所の事故を受け、我々は、放射野鵜の拡散による無用の被曝に遭い、先祖伝来の恵みの大地がみるみる広範囲に汚染された、ついに故郷を追われたのである。避難を余儀なくされた多くの住民は、全国各地に避難離散してしまい、失望の念にかられたのである。
帰るべき故郷やその蔵氏を失い、いま、命や健康さえ脅かされているのが、現状である。
平成23年10月、福島の原発事故を受け、福島大学の清水先生を団長としたベラルーシ・ウクライナ福島調査団に参加。25~26年前に起きたチェルノブイリ原発事故が今どの様な状況にあるのか、当時の事故の発災状況から現在までを探るためで、今後の教訓として学びたいと思うのである。
帰国後さっそく、住民の方々から、福島の原発事故と重ねて、話を聞きたい、教えて欲しい、我われはこれからどうしたらいいのか、不安と心痛の日々、怒りと戸惑い、家族が避難により離れ離れ、とにかく一刻も早く解決して欲しい、焦り悲痛な心情であり、訴えがひしひしと身に沁み眠れない日々がつづくのである。
公務の合間を見て、資料作成、スライドの作成、清水先生のご協力のもと2012.2.11、福島市宮代にある宮代仮設住宅をはじめとして、浪江町の仮設住宅のほとんどを報告会として講演させていただくこととなる。2013.2.25、宮代仮設住宅での住民懇談会が、一巡となり、一年余かけて、各仮設自治体を含め30数か所の集会所の会場にて、報告会の活動を通し、住民のみなさんとの質疑応答の中、基調にも生の声を聴く事ができた。これをノートに記録していたものの一部まとめた。住民の皆さんの付託に応えるべく、議会活動に生かしたいと思い、今後も全身全霊、頑張る意思が改めて固まる次第である。報告会の参加者は800余名になり、お一人お一人の貴重なご意見、感謝申し上げ、また皆さんとの触れ合いも絆も深まり、私たちが復興を目指すチカラにしなければならない。ふうさとを再生する日まで、戦いは終わらない。
負けない。奮い立たせよ! 故郷を思う魂!
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