第三章 再会
2011年11月下旬にリカコさん、ショウコさんに再会するためだ。
Tさんは福島は初めて。新潮社の編集員で、彩瀬さんと一緒に福島の被災地を見てみたいと志願したのだ。
ここが「川と星」で書いた高台です、と告げると、Tさんは「エッ」と声を裏返らせた。
「海って、もう、ごっそり見えてるじゃないですか。しかも、こんな奥まで波が来たって事ですか………。」
おそらくTさんは、日本で一番「川と星」に目を通してくれた人だろう。そんなTさんにすら、見たものを伝えられていない、書けていないのだと、その横顔を見ながら痛感した。
松川浦から、原町へ、そして新地へと見て回り、リカコさんとも再会できた。ショウコさんとも。その妹さんの車で案内してもらったのだ。
第一章が「川と星」と名付けられた最初の新地から相馬市を通って原町までの体験を書いた部分。そこから福島、郡山を経て福島空港に寄り那須塩原駅から貴宅するまでを書いた。
第二章で、いわき久ノ浜に行った体験。
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