106年前の6月18日に初めて日本人が781人の集団でブラジルへ移民した客貨船笠戸丸には福島県人78名も乗っており、サンパウロ州サントス港に上陸した。戦前戦後を通じて25万人が移住し、日系ブラジル人と呼ばれる子孫130万人が住んでいる。そのうち福島県人が全国5位で、地球の反対側にもう一つの福島県が存在するかのようだった。浪江町と南相馬出身者が単位町村あたりでは日本一多い。
「もう一つの相馬移民」という日系移住百年史を30年間取材し出版して、現地で多くの一世二世にインタビューしてきた。
南米からの県費留学生と交際し、リオデジャネイロも4回訪問し、サンパウロで公演された相馬野馬追イベントを応援し家族を連れてブラジルの親戚と交流したのが夢のようだ。
インターネット時代のワールドカップ大会が、注目されている。
地球上で最遠の地は、ポルトガル語と日本語の言語の壁も越え、通訳ソフトで翻訳しながらいまやスカイプ(ネット電話)やチャット(メール交信)によってリアルタイムで四世や五世たちと通信できる。感無量だ。
貧しさゆえに海外に移住した同胞が、サッカーを通して先祖の土地を意識するときでもある。
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