退職女教師の県大会、磐梯熱海で

 6月5日、退職女教師の親睦団体あけぼの会総会が磐梯熱海で行​われ妻も参加した。福島大学副学長清水修二教授が語った基調講演​「原発とは結局なんだったのか」を聞いた。その要旨は明快で、穏​やかな口調でわかりやすい内容だったが、厳しい指摘でもあった。
1)原発は、国民の「自覚なき選択」と「怠惰な現実主義」に支え​られた存在だった。
2)原発は「国民から遊離した科学」の世界に置かれて来た技術だ​った。
3)原発は日本的な金権主義を梃子に地域住民や地方自治を「理性​より利害」の世界に取り込んで立地推進する「地域差別の構造」を​含むものだった。
 特に印象的だったのは、今般の原発事故の責任は「異論もあろう​が東電4、国3、自治体2、国民1の比率割合だ」という指摘。百​五十人余の参加者の中には、仮設住宅の浜通りの被災者も多かった​。嘆くだけでなく、自己の責任をも問う重い内容だった。

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