いま必要な治療の固定日の水曜日に、いかにフクシマ市の蓬莱東クリニックから潜り抜けて、バスで二時間の距離をワープして、しかも日本の太い針を刺したまま透析しながら、司さんと原町のぼくの無線塔跡地で光のモニュメントを一緒にミテから実家で夜を徹して語り合えるか、どうか年にいちどの稀有な瞬間2020・3・11に立ち会ってイリュージョンをこの目で目撃すること考えちう。この手品をなしとげられれば、ぼくは最も愛する岡ノ谷司さんを実家の母と姉に紹介できるんだ。
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