『昔は皇軍で、今は東電か』
他の発電設備とは大きく違い『原子力発電』では発電所で働く電力会社の正規社員は1割程度の極少数。
残りの9割の、実際の放射性被曝の危険が高い汚い現場作業は全て、給与やその他の待遇で格段に見劣りする下請けの作業員が行っている。
なにやら旧日本軍の構造である、権力を一手に握る少数の職業軍人集団(将校、下士官)と、その他の大勢の無権利で待遇が悪いが危険性だけは一番高い下級兵士との二重構造とそっくり。
正規雇用の電力会社社員だけでは放射性被曝線量の積算上限値の問題点がある。
正社員の命や健康を守るために『使い捨て』の下請け作業員は『必要悪』だった。
下請けの臨時雇い無くして原発の維持管理や運転は、したくても絶対に出来ない。
そもそも原子力発電所とは、非人道的で絶対に許されない『人間の使い捨て』を行うことを前提として成り立っていたが、この事実は世間には知られたくない。
旧日本軍の持っていた『人間の使い捨て』の致命的な病理と、システムとして原発が持っている病理は『同じ』である。
両者は世間に知られたくない同一の恐るべき欠点を内臓していた。
それなら原理上、福島第一原子力発電所のように、原子力発電の敷地と特攻隊基地の跡地とがぴったりと重複しても不思議は無くて当然であった。
旧日本軍の腐敗した階級社会の非人道的縦割り構造と、東京電力の原子力発電とはそっくり同じ組織形態なのである。
今度の3・11福島第一原発原発事故で発覚した、『常習的で組織的な悪質極まる隠蔽体質』とか、『度し難い無知、無自覚、無責任のエリート組織』との歪んだ醜い恥ずべき共通点までが、何から何まで完璧に一致している。
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