野馬追の里のロケーション
劇映画のほかに、記録映画としての相馬野馬追の撮影は戦後も頻繁に行われた。 ●昭和21年、終戦直後にもかかわらず「豪快! 相馬野馬追」というニュース映画が存在する。日本ニュース第80号。野馬追直後の7月22日に全国封切された。 劇映画のほかに、記録映画としての相馬野馬追の撮影は頻繁に行われた。 ●昭和22年には、日本観光協会では相馬野馬追祭をニュース映画におさめるため撮影班十五名を派遣するむね原町役場に通知あった。 ●昭和28年には、文部省が野馬追を文化財として映画撮影しNHKがテレビ放送のためカラー撮影している。文部省文化財委員会では、この実況を撮影記録に残し、NHKではテレビ放送を行う。また県では県視学連盟、県教委の協力で、これを機会にこの武者の絵巻を天然色映画フィルムに収める、と報道。 ●昭和30年にディズニープロダクションが相馬野馬追を撮影にきた。 ●昭和31年、相馬野馬追を米誌がシネスコ撮影。初のカラー映像。アメリカ、ブラックスター出版社ニューヨーク特派員ジョン・ロールワー氏は世界各国に相馬野馬追を紹介するため盛んに撮影していたが、特に天然色シネスコの撮影も行ったので出場騎馬武者はそれと知って例年にない大張り切りだった。 ●昭和33年には日本テレビカメラ班が野馬追を撮影、放送している。 ●昭和41年「相馬野馬追い」福島テレビが全国放送。祭りの前に、21日午後3時30分から全国放送。宮田輝のナレーション。 ●昭和46年、NHKが「日本紀行」で野馬追を取材、放送。 ●昭和46年、英国放送協会BBCが3月18日から相馬市を現地撮影。テーマは人間の技術と科学シリーズの「人と馬」について。プロデューサーはデビッド・ケナード氏。 ●昭和47~48年にかけて原町市出身の上田特秀氏(熱海市)が私財を投じて野馬追を16ミリカラーで撮影。死後、昭和52年に遺族から相馬市に寄贈した。 ●昭和56年には、再びBBCが「世界の祭」のシリーズの一本として相馬野馬追を撮影している。ビデオでなく、フィルム撮影だった。 ●平成4年には日本中央競馬会が360度パノラマ・マルチスクリーン用の映像を撮影。 ●平成5年、イタリアのテレビクルーが野馬追祭を撮影。
このほか自治体などによる撮影や雑多な番組もあるが、ここでは省略した。
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