昭和63年 観客は底を打った
63年には、朝日座が石原裕次郎を追悼して特別企画を実施した。 前年の昭和62年に石原裕次郎が死んでから一周年。原町のオールド・ファンたちが集まって追悼映画会を企画した。 上映は「嵐を呼ぶ男」「悪名」「二等兵物語」「赤穂浪士」 青森県弘前市からかけつけた映画ファンもいた。 原町出身のカメラマン古山正が一部撮影の「優駿」は10月上映。 昭和62年は、昭和30年以来で最低の動員数だった。昭和35年、7450館を数えた映画館は2109館まで減り、2000館を割ることが予想された。ハリウッドは前年の動員数で6.5%増し、第二の黄金時代に突入。ゴージャスな映画館への高級化が決め手だった。(読売63.1.31) あぶくま新報に書いた映画エッセイ、連載の「面白映画館」や映画寸評などから印象的なものをピックアップすると、そのまま朝日座、原町シネマで上映された作品の中の流れがみえる。 〇昭和60年6月28日「お葬式」、 8月28日「ランボー怒りの脱出」11月28日、ギリシャ映画の「イフィゲニア」 〇61年の作品では2月8日「グーニーズ」と「香港警察」 3月8日「アマデウス」「恋文」 4月「コクーン」 9月8日「天空の城ラピュタ」 12月18日「原町の生んだスーパーヒーロー平忠彦の英雄伝説」 〇62年4月8日「マルサの女」 5月28日「親鸞・白い道」 6月28日「プラトーン」 〇63年1月「パパは出張中」2月に上映。福島県下では原町が初めて。1985年カンヌ国際映画賞受賞のユーゴスラビア作品。 〇平成2年5月「フィールド・オブ・ドリームス」
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