戦後は松竹・大映系列だった旭座 昭和26年正月広告に、原町旭座の名前がみえる。福島民報の1月10日付によれば、旭座は松竹系チェーンだった。「1951年を押しまくる松竹 新春に放つ豪華けん爛番組」というタイトルのもとに、今後の上映予定作品群が紹介されている。 「奥様に御用心」「情熱のルムバ」「とんぼ返り道中」「女の水鏡」「おぼろ駕籠」「ザクザク娘」「カルメン故郷に帰る」(これは日本初のカラー作品である) 昭和27年2月27日の福島民報の松竹広告に並んだ県下の系列館を掲げると、福島松竹、平館、郡山映劇、若松銀星座、喜多方銀星座、自河劇場、須賀川座、小名浜金星座、三函座、綴映劇、原町朝日座。昭和26年の表記が原町旭座。昭和27年が朝日座。すなわち、旭座が朝日座になったのは、昭和27年からである。この頃、神谷と丸川つまり布川一家の共同経営で旭座は経営されていた。27年の広告では松竹と大映の双方の広告に系列館として原町朝日座の名がみえる。 昭和26年8月、悪化の一途をたどっていた東北電力の電力事情が最悪の状態となり、原町方面は午後1時についに抜き打ち的な緊急停電となった。
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