eimatsu  旭座代表門馬永松

昭和15年12月の福島民報に、原町短信という記事がある。
〔帝国水難救済会の事業に尽力しその実績顕著ならしめた廉により原町警察署長齋藤浩氏に記念のカフスボタン一組、原町旭座代表門馬永松氏に感謝状を三十日会長平頼寿伯爵より現品を添へ手交して来た〕

 軍国主義映画の行軍
〇福島県人トリオで「暁に祈る」

 昭和15年春、陸軍馬政局が相場思想普及のため松竹に映画を製作させることになり、コロムビアの古関裕而に主題歌を作って欲しいとの依頼があり、作詞は野村俊夫、歌が伊藤久雄という福島県人トリオが担当した。映画はヒットしなかったが、曲の方が大衆に愛され、古関にとって会心の曲となった。
ああ あの顔で あの声で
手柄たのむと 妻や子が
ちぎれるほどに 振った旗
遠い雲間に また浮かぶ
「暁に祈る」である。
昭和15年3月から6月まで、東京日日新聞の皇紀2600年記念の映画会が県内を巡回。上映したのは「上海陸戦隊」「輝く軍艦旗」である。6月6日の原町旭座が最終上映であった。
さらに8月から10月、12月にも巡回上映が行われ、旭座で10月29日に上映会。
昭和15年には相馬中村で「楠公夫人」という忠臣映画のロケが行われた。

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