霊山を舞台に、北畠顕家の戦いを描いた映画が撮影された。当時の佐藤澤福島市長が忠臣伊達行朝役に扮して出演した。
「霊山尽忠悲史あすから栄舘に上映」(昭和5年3月2日民友)〔例の霊山尽忠史劇『顕家卿』の映画はいよいよ明二十五日から福島市連合団では役員会の決議に基き全団員総動員で会員券の分配と諸般の準備を進めてゐる〕
福島市はじめ伊達郡全般、原町は原町座でも上映された。
この映画にも岡和田甫が関係している。昭和初期に霊山町長をつとめた管野善一郎町長の日誌の中に撮影のために岡和田甫らと相談した、とある。前年の昭和4年、原町の人々は自前の活動写真「川中島」を制作したから余韻が残っている。今度は求められて霊山山麓でのロケーションにも協力して大いに映画の魅力を満喫したのである。
民報11.15.霊山史実映画
民報3.21.「霊山」映画公開
民報4.3.
「霊山」原町座で四五日
昭和10年6月には富士映画撮影所が野馬追や百尺観音を撮影している。
追記 ○ふくしま映画100年へ
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