大正15年の商業地図に載った朝日座

 さらに、翌年の大正15年に発行された商業地図によると、地図の裏側に商業一覧表があり、ここに登場する活動常設(今日の映画館)アサヒ座のオーナーは、高野元光氏という人物で、彼は、小高町小谷の地主だった人らしい。旭座開館の頃からの旦那衆の一人山本貞蔵の子孫栄一氏が、小高の高野という人物の名前を耳にしたことがあるという。
ちなみにこの地図にある原町座の場所には〔原町座大森興行部〕と記してある。当時大森双石という弁士が活曜していたという。この人物の経営かも知れない。地図の表面の一覧表では演芸娯楽場の項目に、次のような名が連なっている。

中村
日活直営相双唯一の映画殿堂
中村座 館主畠山智正
原町
原町座
大森興業部
活動常設
アサヒ座館主高野元光
朝日撞球倶楽部
〃二四
富岡  富岡座

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