7月21日(日)年間第16主日9:00聖書講座10:00原町教会ミサ
            11:00日本カトリック医師会仙台支部公開講演会
               「ルイス・デ・アルメイダとわたしたち」(幸田の話です)原町教会にて
カトリック医師仙台支部の公開公演というのがあるようだ。いちにち、原町に行ってこようかなとも思ったのは、同級生の志賀和彦くんが大卒で就職したのが、大分のアルメイダ記念病院という医療法人だったからで、医療技術者としてではなく、病院史の編纂を担当するという御縁だった。そんな関係から、大分出身の嫁さんがやってきて、結婚式にも招待されて、アルメイダというイエズス会の修道僧の名前と事跡について知っていたが、何かしら調べたことも読んだこともなかったのに、311以後に原町にやってきてボランてイア活動の指揮を執っている東京司教の幸田神父さまの講演題で「アルメイダ」の名前に再会。
しかし、酷暑つづきのこの夏じゅう、体調は悪く、講演を聞きに出かけることも、取材に出かけることも、ひたすら中止して静養していたから、秋風の吹く頃になって、ようやく書斎で「聖母の鐘」という新潮社の時代小説をみつけたので、ようやくアルメイダの登場する読み物を一週間かけて読み終えた。
志賀君がまとめたのは「アルメイダ病院史」は医療法人の遠隔だろうから、アルメイダという創始者の精神を基盤とする軸についてはともかく、娯楽として書架にあったのは、1990年頃に入手した「読み本」だった。
幸田司教さまの「アルメイダとわたしたち」という演題であれば、聴衆もふくめて主宰者がカトリック医師の会ということなら、医療と信仰と福音こそが主題の忠臣になるであろうし、やっぱり無理してでも行けばよかったと思う。
さて、アルメイダはポルトガル人の大航海時代の商人から、イエズス会の修道士に転じて、九州で伝道を展開し、もっとも有名なのは大友宗麟の支持で「アルメイダ病院」という日本初の南蛮外科の初の病院を創設し経営したことで、日本史の中に輝かしい画期的な医療伝道を果たしたことである。
 篠田達明という作家は、医療設備で勤務する身で、歴史小説家として成功し、南蛮医アルメイダから見倣う、おおがかりな西洋流の外科手術をこれでもかと、活劇あり、ロマンありという「書き下ろし時代小説」というだけあって、ここには福音がはいる隙間もなかった。
やっぱり、別途にアルメイダ修道僧と、世界宣教の、壮大な伝道と、原発事故後の南相馬市のベースで活躍されるカトリックの働きについて、お聞きする機会をめぐまれるほかないな。

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