救世軍浪江小隊

 メソジスト派の元牧師ウィリアム・ブースが、社会から見捨てられた教会に関心を持たない人々にも福音を伝えようと1865年にロンドンで創設した一派。軍隊式組織を採り入れ、社会事業にも従事するのが特徴で、毎年暮れの街頭の社会鍋による募金活動で有名。1895年に日本にも伝道され、のち教祖のブースが来日し明治天皇に謁見している。
 救世軍の信仰は「聖書」にもとづいた福音主義で、聖餐や洗礼の重要性を認めず、特別な聖職者を置かない。1878年から組織の秩序を保ち目的達成に迅速性を求めて軍隊制度を取り入れた。キリスト教の道徳的側面が強調され、絶対禁酒、上位者への絶対服従、余暇や余分な金を運動に捧げることが綱領として定められている。男女平等を初期の段階から実行しているのも見逃せない。
 浪江町には、古くから士官を置き、会館を建設している。

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