血書
 
自己ノ本体ワ、接センカ我執ノ
我レハ御民我レトナリ、本体ハ確然タリ
天皇帰一ハ、実行ニ於テノミ為シ奉り得ルナリ
御稜威ヲ自覚セルトキ、迸ル大勇扶翼ノ大使命
ナレドモ、吾人、罪業深キ人間ナレバ
コレガ中核ハ、我執ニ依リ覆ワレアリ
サレド、一タビ大悲願ニ
コレ、実行力ナリ
昭和十八年十月二十日 記於 別院  達郎

注)この血書は、兄が飛行学校所在の原町の東本願寺別院の北上上人を訪ね、夜を徹して問答し、ある心境に達して、自らの指先を切って認めたものである。(岡林竜之 56期同期生)

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