岡崎りえ子(仙台市台の原)、松本明子(東京と町田市)、佐藤せつ子(原町)さんの三人の相馬高等女学校の生徒たちが、相談して祖国に殉じる若者に、銃後の乙女の赤誠を伝えたいと血書でしたこめた白い羽二重を、特攻隊員たちに贈った。
三人は「羽織の紐」とさえ揶揄されたほどの仲良し三人組だった。松本の発案で、岡崎の実行。佐藤の家に集まって、その儀式は実行した。晒しの布にかかれた。岡崎は親の意見を容れて羽二重にした、という。

松本は、最初に小指を安全かみそりで切って血染めの文字を書き始めたが、途中で血が足りなくなって、薬指も切って書き足したという。
巽少尉に渡した羽二重の血書。知覧博物館。
三人で国華隊の巽少尉と斉藤伍長、稲垣少尉に渡した。松本は稲垣に渡したのを覚えている。あとの二つは、おぼえていない。

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