無線塔余話　原町送信所の技手長谷正夫さん　

原町送信所の技手　長谷正夫さん
2013年12月22日 ·
長谷正夫さんは、明治３０年１月２４日生まれ。山形県米沢市生まれ。現在は世田谷区用賀の自宅で悠々自適の生活を送っていらっしゃる。２月９日取材にうかがった。

「こんなことでもなければふるいアルバムなんて引っ張り出して見る機会などないですよ」と、とっぷり暮れてしまったサンルームで、長谷さんはおっしゃる。午後二時ごろ、渋谷駅からバスで三十分あまりの長谷さんのお宅をたずね、カセットテープを数本とりかえて、原町送信所につとめていた頃の話を詳しく聞いた。

「わたしが一番あそこでは長いでしょうな。無線局の主みたいなものです。

「開局式の様子はいかがでしたか？」

（物語に詳述）

「官舎の近くの林へ、きのこなんかを取りにゆきましたよ」