わが小宇宙。手前の折笠堤と常磐線の線路に西を区切られ、北は新田川の手前の断崖まで河岸段丘という地形の限界に、政府のボーリングで硬い地盤と証明された桜井の平原の上に、巨人の作る模型のような巨社機は大無線塔を中心とする半径500mの空中アンテナが架けられた。朝日新聞社機は昭和3年7月の相馬野馬追祭礼記念飛行で来訪してきた。軍も新聞社も飛行機という新文明に情熱と鐘をつぎ込んだ時代。そして無線通信という革新的な技術が人々の憧れを掻き立てた。

Total Page Visits: 3 - Today Page Visits: 0