9月18日日曜礼拝で「プリンス・オブ・エジプト」を見る。
9月18日、ほんじつの日曜礼拝は、ミッション東北の教団行事である聖会がこの土日月の連休三日間を猪苗代の「四季の里」という宿泊研修施設で二泊三日合宿に行っていますので福島聖書教会は閉鎖。渡利の福島中央教会の日曜礼拝に出席してきました。
きょうは雨の中、渡利の教会を探して出席。ここの牧師夫人の美穂さんというのは、この教会の創立者の娘で、福島学院の保育科を卒業して、旭台団地で私設の幼稚園を経営していた義母の「幼児園」で、しばらく働いていたことがあり、たまたま原町から転居してきたわたしも義母の仕事の手伝いとして、政経東北の原稿を毎月書きながら、彼女が担当する3歳児と4歳児幼児クラスの補助として保育士のまねごとのようなことをしていましたので、20歳の美穂さんと知り合った。彼女の実家の教会でもキリスト教会幼児園経営していたので、外部で実地の保育訓練に来ていたのです。
その後、今では牧師夫人として小さな地域教会のスターとして活躍しておられます。
渡利地区は御存じの通り放射線量の高い場所で、何度も除染をしていますが、いまだに比較的高いままで、それでも福島県と福島市がDCデステネーション・キャンペーンと称して公費予算を費やして観光宣伝につとめています。
ところが、渡利地区の幼い子供を持つ若い母親たちはいちはやく被曝を恐れて別な土地に移転してゆき、除染したから安全だと言われても戻ってきません。賢明な判断であろうと思います。
ただしそれまで経営していた渡利地区の幼児相手の幼稚園は311以後、子どもがいなくなって閉鎖のまま休止状態になり、今ではひところのにぎわいを失っています。
そのこともあって実態を確認し、直接ご本人から話を聞くことが目的でした。
ちょうど今朝は映画礼拝というスタイルの特別な集会で、伊東牧師の出エジプト記16章からの「神に向かってつぶやかずに信頼してゆこう」との不満を克服して信仰を守ってゆこうというメッセージのあと、「プリンス・オブ・エジプト」のプロジェクタによる上映会でした。
モーセの日本語吹き替えが「相棒」でメジャーになった俳優寺脇(康)さんの担当であるのに気が付きました。今まで英語で聞いていたから気が付かなかった。
1999年の作品。プリンス・オブ・エジプトは旧約聖書の出エジプト記に記されているイスラエル人のエジプト脱出を描いたアニメーション映画。スティーヴン・スピルバーグが率いるドリームワークスが設立以来暖め続けていたプロットを元に、4年の歳月をかけて作成された。真の自由を求めて「約束の地」を目指すモーセを主人公に義理の兄ラメセスとの葛藤を描いた大河ヒューマンドラマ。
クレジットに名前は載っていないが、スピルバーグも企画に参加している作品である。
ドリームワークス2作目の長編アニメーション作品であり、興行収入2億ドルを越えるヒットを記録。第71回アカデミー賞では作曲賞(ミュージカル・コメディ部門)・歌曲賞にノミネートされ、歌曲賞をマライア・キャリー&ホイットニー・ヒューストンの“When you Believe”(スティーヴン・シュワルツ作詞・作曲)が受賞した。批評家からも高い支持を得ており、『シカゴ・サンタイムズ』のロジャー・イーバートは「伝統的な手法にコンピュータによる技術を融合した、史上最も美しいアニメーション映画の一つである」と述べている。
たしかに古書販売で中古の該DVD買ったことがあるので内容は見ていますが、あらためて日曜礼拝でこれを見るのもいいでしょう。ミュージカルのような、すばらしい音楽のアニメーションです。エジプトの壁画の王や兵士たちが、壮大な戦時スペクタクルのように動き出す演出や、モーセの妹の歌唱のすばらしさは、マライア・キャリーの魅力を抜群に引き出しているアメリカ映画娯楽の最高峰をなしています。
ただし、わたしの目から見ると、モーセひとりに集約されたスーパースターになっており、衆愚政治という人間的な限界のあるアロンの存在も、モーセとの葛藤も全くカットされてるので、聖書のほんとうの面白さは失われ、紅海脱出でめでたしめでたしという内容も、おいおい、そのあとの40年間の砂漠の放浪という部分こそ人間的真実を描いているのに、と異議を抱きつつ見てました。
ただしお子様たちがたくさん集まっていました。6~7人の小学生たちがいましたが、親から参加させられたのでしょう。美穂さんによると、「この子たちが最後の園児なの」という。つまり311から5年半も経過してますから、彼らはもう小学生になっているわけです。
福島中央教会は、アッセンブリ―・オブ・ゴッド教団という、かなり祈り熱心な特徴の一団で、福島では珍しい。同系ではペンテコステ(聖霊派)教団の蓬莱教会の佐藤経夫牧師は、この渡利の中央教会出身なので、印象は似ています。
蓬莱団地は、福島県内でもっとも外国人の集中的に住む場所のひとつで、この蓬莱キリスト教会には、フィリピン人の若妻たちが20人ぐらい礼拝に通っています。
帰宅してからサウンドトラックの「プリンス・オブ・エジプト」のYOU TUBEを聞きながら、ああ、やっぱり日本語に吹き替えたものではなくて、原語のままのマライア・キャリーの歌唱はいいなあ、とほれぼれと午後聞きながら、この手紙を書いております。
アンケート用紙に、気軽に書いてあったモーセが神から授けられた十戒の石板とが描かれたてありましたが、左から右への西欧語順の筆記で、しかも1~5のローマ数字(ⅠⅡⅢⅣⅤ)が書いてあった。古代ユダヤのヘブライ文字を右から左へ書いてあるべきところを、新約時代のローマのラテン語数字で書いてあるのが、かわいらしいちゃんぽん文化の日本人らしい誤謬。
神様のなさるわざは時にかなって美しく、人間のミステイクはいつでもかわいらしい。