さわぎ屋ご三家、という言葉がある。
女医、看護婦、女教師の順でうるさい。
わたしがいうのではない。「お産革命」という本(79年)で、藤田真一が、そう書いている。むかしからいわれていることらしい。
知らなかった。ために、ぼくは自分の一生を、さわがしい環境で生きることになってしまった。
彼女が勤務中は、じつに静かな人生だった。それに、ぼくは日本にあまりいなかったし。
ところが彼女が退職後は、環境が激変した。朝から晩まで。
まず民俗のは無し。
ちちかける 磐城の鹿島町。乳房で産児を圧迫死させる。
かえす 羽後、能代川上流地方。桟俵に乗せて川に流す。
がにさがし 佐賀地方 蟹捜し。
もぐらにする 信濃の諏訪地方。姪氏初年頃まで、おろぬく。
泣かねえようにする、とも。土中に棲む(もぐら)(死)のように地に埋める。

昭和10年「産育習俗語彙」間引き風習
「避妊 堕胎 間引き」p44 50 全県の例

ひがえり その日のうちに帰る
こがえし 神に返す
七つ前は神のうち コメの霊魂を俵の中に閉じ込める呪具
牧田茂「人生の歴史」 =殺人の正当化 神を送る
人口統計 軍機で公表せず。
B.C.3000 メソポタミア 粘土板に「内部を知る知恵ある女」
B.C.2000 パピルス エジプト 助産術
分娩の絵画
明治13 旧刑法 堕胎罪
明治32 産婆規則 昭和23 廃止
「保健婦 助産婦 看護婦法」々7月制定

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