福島毎日新聞
昭和3年4月16日
5.10.喜多方町強盗犯人 活動弁士古瀧忠と判明
5.19.活動見物に遅れた腹立ち紛れに 列車に小石をなげつける 富岡 木戸川鉄橋
5.22.活動写真が見たさに自転車を盗む 会津大和館

6.23.太平洋横断飛行映画会  問題となる 28日郡山公会堂
6.23.若松の映画界 世界一周競争映画会
6.26.夕 節子姫御帰朝 映画公開に感謝の若松市民 23日福島で 24日若松
6.26.仙台放送局の開局祝賀会
6.26.朝日福島支局移転
6.27.福島連合青年会「地球は廻る」「誉れの四勇士」

6.30.陪審裁判劇 今三十は新開座で

7.4.批難の「地球は廻る」で千百円丸儲けとなる
7.14. 競売に付される平劇場
28.血煙高田の馬場 日活福劇へ
7.31.三春町禁酒会の活動

8.18. フィルム泥捕まる 白井権八の花魁小紫あざやかさに 栄館より
8.24. 驚くべき米国の発声映画熱
十七社で今明年中に千二百本以上を製作

8.29. お盆目当ての市内常設館陣容
8.31. 西村魁天が映画の説明を放送 写真

9.18. 観客に野次られて活弁の憤激
9.19. 米国陸軍後援の下に完成した名画上映さる  映画「つばさ」

10.5. 福良農会映画会 同村公会堂 安積郡
10.8. 野村俊夫 散文詩
10.9. 御大典活動写真公開 第一報から第四報まで

11.11. 本社霊山映画 御大典行列 原町 小高
11.17. かくらい 福島シネマリーグ 高商映画研究会 よい映画を褒める会
11.19. 御大典記念の相双農業共進会 中村
活動写真係長 半野集蔵以下四名
11.21. 広告 中村座 畠山智正
11.23. 失火謝罪 西村魁天 東亜キネマ マキノ映画
御大典記念興行の高山彦九郎を上映中 福島座の火事騒ぎ
11.26. 福陽映画会雑話 天野光晴
11.27. 小野新町婦人会活動写真 同町劇場にて
11.27. 続福陽映画会雑話 天野光晴
11.30. 白虎隊建碑除幕式を活動写真に撮影す

12.10. 郡山柳町 救世軍特別講演と幻灯会
12.11. 若松市に於ける御大典映画
12.14.蒙を開く(一)天野光晴
12.15. 蒙を開く(二)天野光晴
12.16. ダグしん大蔵のこと 蛙の狂二 大蔵俊 岡孤城に改名して舞台で活躍
12.19. 本社主催 活動写真 十七日平町に置いて公開
12.25. 思ひ出の数々 島暁蘭 映画欄 再び天野君に 天野氏に答ふ 同じく
12.31. 昨暁 平劇場全焼 活動写真館大和館全焼
昭和3年民友記事から映画関係

栄舘の開舘披露

高級常設館として聞こえた福島市栄舘では毎年桜花季に株主及び館関係者、新聞記者等を招待し盛大に観桜会を催すを例としてゐたが今年は先頃経営者も山田勘左衛門氏となり各種の面目を一新したのでこの催しも目先を変へ二十三日午後五時より同舘に観桜会ならぬ映画鑑賞会を催した、参会者三百数十名の多数に上り酒、折詰の饗応あり同舘の優秀なる映画を鑑賞しつつ同十一時盛会裡に散会した

郡山で発声映画
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郡山市活動写真館清水座では来る十九、二十、二十一日の三日間特別興行として北日本発声映画株式会社の松本幸四郎丈と其一門初出演にかゝる発声映画「素襖落」を上映公開する事になつた

福島劇場でヒルム火事
呼物「水戸黄門」二巻
鮨詰の観客大騒ぎ

旧盂蘭盆十七日に当る三十一日の午後十時ころ盆興行最終日の福島市置賜町活動常設舘福島劇場では当興行の呼び物日活特作映画水戸黄門続編の第三巻目映写にかゝらんとする
刹那突如映写室の映写機より発火し映写を終へて未だ納缶せざる前二巻に延火したため電灯は一時消滅し異様な音響と共に真っ赤な炎がメラメラと機械室から燃え出たので突嗟の停電に続く火焔に面食らった千余の観客は「さては一大事」と早合点してワッと悲鳴を揚げて総立ちとなり狭隘な木戸口より雪崩出でんとして押し合ひし合ふ映画そこのけの珍修羅場を実演したが、幸ひにヒルム二巻のみで
鎮火し負傷者はなかった
s3.民友

10.30.民報
大正館でロイド大会 家庭喜劇ロイドの初恋(説明栗原雷岳)、田園喜劇田吾作ロイド一番槍(信夫一声)、スポーツ学生ローマンスロイドの人気者(説明白河汀華)、最初の明治節を記念のため普通席拾銭にて公開

8-24民友
中村雅堂独立披露
大福座で花々しく旗挙げ
福陽映画界の寵児として福劇に拠って覇唱へた中村雅堂は、事情により退き大福座で独立披露をなす事になった、期日は二十五、六の両日上映映画は、ワンレ。モジウイシ主演「リア。リオン」と決定した、これには福陽楽団の橘登氏説明界の暁将白河汀華氏の応援あるはず
島暁蘭と其一党
吉田孝太郎
今度、三春町に新規な構造によって活動常設「昭和舘」が生れた。我れ等は即ち一夕の歓びを求め、安らかき訳を得るために「映画」に接したいと考へた
昭和舘主は大超金次君であるがその経営は福陽説明界の花形島暁蘭君である、既に定評赫々たる島君が三春映画ファンに対して今後如何なるセンセーションを巻起こすかわれ等の大いに期待するとこである。島君の幕下には時代物を得意とする萩原暁翠君が居る、同君は未だ若き闘士であるがアカヌケのした口舌はファンをして独りでに恍惚たらしめる又小田汀遊君は何処となく底力のある中の柔らか味を現す説明ぶりで非常に感じがよい新派の荒井暁峯君も又前途ある若き説明者である

S3.12.1
閉館続出
四苦八苦の映画館

県保安課の統計に依ると県下の総数は二十九舘、この入場人員は大人十一万二千五百五十人、小人四万四千九百三十九人、計十五万七千四百八十九人
雇われている説明者は百二十人、映写技術者は九十一人、この外仲居女給の類は百九十七人である
us3-8-23-夕刊

珍答続出の活動試験
非常識なのに試験管も苦笑
「労働運動とは」の問に対しては「一日の労働を楽しむ運動」だとは苦笑せざるをえない
また「黒海」は何処にあるかも的中者が一名もなく、「黒海とは我が国太平洋岸にあり、往復汽船運搬の便あり、多少波荒しと知るべし」等勝手な事を書いて御座る
民友夕3.2.7.

活弁の行動
今後厳重取締る
思想上の及ぼす影響が甚大のため

東北の門己である本県に於ては活動常設館三十五に及び所在地別は福島四、若松四、郡山三、平一、その他 町に散布してゐる、而して常設館に雇はるる映画説明者は男八十名、女二名である、昨年昭和二年度に於ける県下の常設館のみ観覧者は大人百九十三万三千八百四十八人、小人八十六万九千二百十一名、計二百八十万三千五十九名の素晴らしく多数の
人員を算してゐる
 

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