HHG記録 No.2 1947 昭和22年

 HHGキロク帖 HHG第二号より

HHGには記録帖があります。日曜会・金曜会の度に一人づつ当番になってその集会の様子をキロクするのです。その他自分の意見・感想・を書きこみ、詩でもカットでも皆のせられます。日曜日にはテーブルの上に出して置きますので、どうぞごらんになって下さい、

 ここには五月主日の分を抜粋してみます。

 5月11日 午後(HHGを主体とした教会の親睦会)

=場所= 木々の若芽の萌え出る中に赤いつつじや、紫のすみれのこぼれ咲く御本陣山の頂上にて

=集はれた人々=静夫先生、佐藤兄、平野兄、汐子先生、安川姉、物江姉、平野姉、佐藤姉、諸井姉、塚田姉、静雄さん、秀ちゃん、金ちゃん、宣彦さん、武山さん、藤原さん、木幡さん、昭ちゃん、信子ちゃん、知ちゃん、和子さん、れい子さん、トモ子さん、ミサ子さん、女学生の平井さん、安川さん、佐藤さん、山部さん、岡田さん、以上二十九名

晴天にめぐまれて若い私達は勿論、敬愛する御 年上の方達も、心から祈り語り、歌い合って親しみを深める事が出来る様にと親睦会の名のもとに礼拝後御食事を共にし、そよ風にのる春の香を胸いっぱい吸いながら円陣をつくりました。

 聖歌131・・・・エスの救い  この頁を開かれた佐藤兄に一同満足して歌いました。

 お祈り 静雄さん。汐子先生

自己紹介をかねて御発言をと・・・・進行へ。

 第一声(佐藤兄)「救ひを体験していきるクリスチャンとして生活即ち伝道でありたい。積極的には路傍伝道が必要である。時のたたぬうちに実現させ様ではありませんか。準備の為には祈りの時も相談の時も充分もちたい。これは教会の使命として重大なことです。私が主宰者となりますからさまよふ町民を救ひ、濁悪の世を照すべ 務め様ではありませんか」

 先生お二人とも「そうですやりませう」と掛声なさる。皆さん御意見ををどうぞ。

・・・・一同この時こそと自分の番を待つニコニコ顔。何を話そうかと胸をドキドキさせる女学生!

風がソート皆の頬をなぜてすぎる、急いで頭の中を整理するらしい顔・顔・カオ。

汐子先生 「伝道には先づ歌が大切です。三瓶先生に御指導いただくのも  た

静夫先生 路傍伝道の形式を説明下さる。

(使用物:提灯、タンバリン、大小太鼓、出来たらアコーデオン、楽器の説明も伺ひ、誰がタンバリンを持つかしらと気をもむ人。

街頭演説は政治家にのみまかせるな”と佐藤兄の意気込に力が湧き出る。

御婦人方=歌位はお手伝ひしませう。サインして上げることもいい、事でせうね。多忙の為に積極的に御奉仕出来ませんが、私の日常生活をもって皆さんに示しませう、との御意見=

平野兄=信仰を大衆の前にあきらかにすることによって責任も感じ信仰が成長し効果のある事を速へられ、火力もマキ数のふえることによって盛んになるのですから、私も是非マキの一本となって活躍しませうとの由=

 さて若い青年の御意見は?

静雄さん その提案は若人から出るべきものであったと口おしがる。

昭ちゃん 皆と共にでしたらやります、と中学生らしい、かつての特攻隊員を思はせるような態度で。

! たのもし と佐藤兄 先生方満足の御様子

勇ちゃん、金ちゃん

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