バレンタインデーの変質 2015 feb

バレンタインデーの変質
子供たちが巣立ってしまってからの生活で若い世代との会話もないので、買い物でアルバイトのレジ係の若者に声をかけることがある。
「バレンタインデーには何個チョコを配ったの」と高校生に尋ねたら怪訝な顔で「ゼロ」という。年長でも二十代の女性に聞いても「ゼロ」だ。今度は若い男性に「何個もらったの」と聞いても「ゼロ」との答え。
自分の世代に学校でチョコを貰った貰わないと騒いだ頃や、子供の世代にも続いていた世相が、すっかり遠い時代遅れの話題なのだと思い知って愕然とする。
身近な女性にいろいろ聞けば、最近は「友チョコ」や「自分チョコ」主流で、職場での義理チョコなど廃れた風習であることもあらためて知った。
商業主義に踊らされない風潮もいいが、少子化時代の男女関係の希薄さも気になった。
14日には首都圏の4歳の孫から手作りチョコが届けられ、この子が成長した頃にはどんなバレンタイン世相になるのかと、想像した。

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