2020.3.3 大森街道

福島市の南に大森村という地区があり、これは伊達成実という伊達家当主政宗の片腕の従兄弟が城主として生まれ育った城と村である。
大森街道と呼ばれる道筋にぼくは住んでいるのだが、いまや住宅がびっしりと埋め尽くした福島市街の南の巨大なエリアである。面積と言い、人口といい、二つの銀行としのぶ病院、眼科、歯科、整形外科、心臓外科、老人施設、などのほか街道をびっしりと埋めて続く商店街を、不便なき住宅地である。
その中心が、大森城址という花見の名所があり、多くの文化財と寺院、神社が往時の賑わいをしのばせる。
地元の人々が城山と呼ぶ大森は、旧の伊達藩の城郭があり、そのふもとの馬場に、旧村役場から今では支所といわれる官衙と小中学校が集中している。ここもひとかたまりに商店街であった。郵便局から警察の駐在所まで、ひとそろいの行政セットの機能があり、下った駅前には「JR南福島駅」があり、アジア堂薬局だのその地下にはフィリピンパブなんかがあった。
駅前には高層ビルのマンションが建って、通勤のサラリーマンが電車に乗り込み、近くの福島農蚕から明星高校へと名を変えてかわいらしい森英恵のデザインの女子制服が一躍人気を博した学校に通学する若者たちが、さんざめきながら下車していった。