日本の原爆研究の創始は福島県内
2013年12月30日 ·
日本の原爆研究の創始は福島県内
飯坂駅前に、松山中学時代の夏目漱石の教え子の真鍋嘉一郎という物理学者が、日本で始めてラジウムを発見した記念碑がある。キュリー夫人のラジウム発見の直後の快挙だった。理学療法の創始者になった。
石川町の郷土史資料館で、軍の「ニ号研究」すなわち物理学の権威仁科博士による日本の原爆研究の実際をテーマに資料展示中で必見だ。
巨晶花崗岩ペグマタイトの産地で有名な石川町には、日本では希少なウラン鉱脈がある。
太平洋戦争末期に軍命で仁科博士の理化学研究所の施設が石川中学の校舎に設けられ、中学生たちは手堀りでウラン鉱石を採掘した。陸軍第八軍の将校たちと作業にあたった石川中学生の記念写真は悲惨な歴史そのものだ。
国産ウランを地元で採掘し、原爆製造の手伝いに石川中学の生徒ら働かせた事実は、被曝に苦しむ福島県にとって切実な、原子力の歴史の暗部を物語っている。
歴史の真実を直視し、被害者意識に流されるな。
450字
福島民報および福島民友に「原爆研究と福島県」という主題で投稿。どれも没にされました。福島県が原爆研究の地と言うのは、地元ではタブーのようです。
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