書籍広告の対比の妙 2915.1.10.
民友書籍広告の対比の妙にニヤリ
10日の福島民友1面下の広告の組合せが妙で可笑しかった。
右は出版界の最右翼文芸春秋の安倍総理のアベノミクス礼賛と多くの門閥から歴代宰相を輩出させてきた明治維新の原動力となった長州藩への「花燃ゆ」で吉田松陰の妹を主人公にしたNHK大河ドラマをはじめとして経済重視のトップ経営者からの礼賛の特集。
原発事故の真の終息と解決で、避難する12万人の故郷を失って放浪する福島県民らの復興復旧こそが、なによりの国家目標であるはずと思うが、いかがであろう。
左は、福島県の第一の出版社の総合雑誌「歴史春秋の広告だ。
タイトルをみると、「明治維新という間違い」と題する、日本の近代化を正義と正当化する史観に対して敢然と異論を呈した立場が明らかで、幕末の志士高杉晋作や明治の元老たち木戸孝允や伊藤博文らが吉田松陰の忠実な教えたちこそは「幕府転覆のテロリスト」だったという厳しい解釈で、会津地方を中心にわだかまる根強い長州アレルギーを背景とした長州怨敵への否定的特集である。
反原発魂に見えなくもない。
脱原発を掲げた民主党時代には綾瀬はるか主演の大河ドラマが賑わったが、原発再稼働を唱導する自民党時代になってからは、長州藩礼賛に舵を切った日本の論調と、これに抗する会津魂の反撃のようにも見えた。
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