ダラシネヤ姫ものがたり
「お湯の方のパッキンがバカになってて、熱湯を出すと止められなくなるよ」と、きちんと申告したが、「そうなのよ、わたしがゆうべやったら、きつくてきつくて大変だったわ」とダラシネヤ姫。それじゃあ分かってたのに、ダラシネオ夫の俺には報告連絡相談をしなかったのか。まあ、家付きむすめだから仕方ないなあ。この家は名義こそ俺の名前と共同の財産だけど、母親が建てたんだから、離婚しても家を半分持って行けない。もとより孫がかわいいから、祖父母が若いうちに」離婚したなんてPTSDを傷つけたくないから離婚などしない。
だけど、ことあるごとにぶつかると「そんなに嫌なら原町の家に帰りなさいよ」といわれてしまう。持ち帰れない。知恵
家って、夫と妻とが共同で生活する場所であって、財産も孫も二つに切って持ち帰れないのは知恵王ソロモンの裁定からずっとかっわら内。しかし往々と日本人は子は親の所有物と思い、夫婦共同の一体になって意気よというイエスさまの教えも知らずに勝手な思い込みで、すじちがいの間と違いなことばかりやる。それを聖書古代ギリシャ語では「罪」という単語であらわす。
そういう神の知恵の無いダラシネヤ姫は、お風呂が入れてあるなら入らせてもらうわと、思い通りになったと思って入った。それで熱湯がとまあらなくなってしまって12時まで大騒ぎだった。
ぼくの言う事はなんでも拒否し、夫
に拒否しつづけて敬意なく、神もない女はかわいそう。布団の中で、小声で「天にましますわれらの父よ」「妻を許して下さい」といつもの主の祈りをつぶやいていたら、自分に対する悪口を言ってるのか」と思い込んで、畜生めってな具合の恐ろしい声で呪われた。彼女のために祈ったのに、憎まれる。イエスさまもそういう連続だったなあ。
千切の瞬間、熱湯事件が発生。けっきょく、彼女は元栓を止めて風呂に入れず、ネタ。息子に助けを求めても、「あれは漏電遮断器であって、電源じゃないよ」といwれ手終わり。あしたぼく建築業者に修理を頼むつもりだが、彼女はたぶん遊びに出かけてもう誰も風呂には入れない。憂鬱な日曜日になるなあ。また畠中さんにお祈りしていただこう。
ダラシネヤ姫ものがたり❹
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